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フルーツ図鑑

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映画の記録

「イン・ザ・プール」



「いぬのえいが」



「青い車」

席につくと曽我部さんの曲が流れていた。平日の映画館はのんびりとした時間の流れ。

このみが「神様はどこからか私たちのことを見てるんだ。憎たらしい」と(台詞はちょっと違うかも・・・こんなニュアンスのこと)
言っていたけれど、そうそんな神様になってみていた感じ。
誰かに感情移入するのでもなく、坦々と進んでいくストーリー。
あまりにもブツブツと切れ、変わる場面にちょっとだけ違和感を感じつつ。

「自分のせいだなんて思っていない。でも、苦しいよ、チクチクするんだ」

このみにはアケミが幸せに見えたのだろうか?だからちょっと意地悪のつもりで話したことだったのかもしれない。
でもアケミの死によって、またもとの関係には戻れなくなってしまった。
3人が自分以上に他のふたりを愛していたんじゃないかな・・・
それゆえに踏み込めないし、踏み込みすぎてしまう。

傍から見える「しあわせ」なんてあてにならない。今感じていることがずっと続くかどうかなんて分からない。でも「ずっと幸せならいいな」と言葉に出してみたくなるアケミの気持ちも分かるような気もする。

最後に流れてくる「オーロラ」でちょっとだけ救われるなぁ・・・

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「ディープ・ブルー」

ただただリアルな現実を映し出した映画。感動したとか、良かったとか、そういう事を考えさせない程の現実。
映像を綺麗に映そうとかそういうことじゃなくて、そこに広がる現実がとても綺麗に映る。想像の世界よりも、現実の世界の方が綺麗で在るはずなのに、日々の生活で見えなくなっているのかも。あたたかくもあり、時に残酷でもあり、感情以前のものなのかもしれない。だからコウテイペンギンが海から氷の地上にジャンプする姿に涙が出たのかもしれないなぁ。理屈じゃないこと。海の深い青が心に残る。

深海の生物が発光している姿は、想像の中の「近未来」といった感じ。
私の想う自然の色(木々の緑とか空の青とか)ではなかった。
ナレーションで深海よりも宇宙に目を向ける人の方が多いと言っていたけれど、私たちの住む内部へ行くようなものだからなのかな・・・となんとなくそう感じた。人間だって、自分の内側を観るってちょっと怖いものだから。

観終わって、 すとーん と何かが抜け落ちた。映画館で観といて良かった。



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